Louis Faglin(ルイ・ファグラン)

アクセサリー
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【はじめに】

1899年創業、フランス・パリ近郊ゴネス(Gonesse)にて、レオン・ファグラン氏が小さなボタン工房としてスタートした「Faglin Atelier」。やがてカフリンクスやメンズアクセサリーの世界へと進化を遂げ、現在も高級アクセサリーブランドとして多くの支持を集めています。


創業期と革新の立役者

創業当初は真珠母貝(マザー・オブ・パール)を用いたボタン制作を行っていましたが、1920年代に入り、フランスの名門「Boyer社」と提携。マルセルとアンドレ・ボワイエ兄弟と共同で、“ピル型ターンバック構造”のいわゆる「バレットバック・カフリンクス」(通称“T‑Link”)を事実上発明し、現代型カフリンクスの原型を築きました。この発明により、Louis Faglin の名は一気に広まり、多くのパリ・ヴァンドーム広場界隈のラグジュアリーブランドへの供給へと繋がっていきます。


20世紀の展開:職人技と供給先

20世紀を通じて、ルイ・ファグランはパリのヴァンドーム広場、アベニュー・モンテーニュ、シャンゼリゼ通りなどの高級ブランドに向けてハイクオリティなアクセサリーを提供してきました。その背景には、熟練の職人技や厳選された素材、そして当時としては画期的な設計技術がありました 。


1999年の転機:ブランド再生と新展開

創業100周年を迎えた1999年、製造専門のアトリエ「Faglin Atelier」から、よりブランド性を重視した「Louis Faglin」へと名称変更。これにより自社ブランドとしての販売を強化し、直接顧客に届ける体制へと変革しました。パスカル・ベルトラン氏(Pascal Bertrand)が第6代目オーナーとして指揮を執り、モダンな感性と伝統的技術の融合を進めています。


技術と素材:伝統×現代のハーモニー

Louis Faglin の真髄は、伝統技術である ギヨシェ彫り(rose-engine による手彫り装飾)にあります。完成度の高いパターンは、古くからの手操車機で刻まれ、現代技術との融合によって美と精度を保っています。

また、素材へのこだわりも特筆すべきもの。18金・24金ゴールド、925刻印スターリングシルバー、パラジウム、ロジウムめっきなどに加えて、ヴィンテージのスワロフスキー・クリスタルや貴石・半貴石、マザー・オブ・パールなど多彩な素材を厳選しています。ファグラン創業当初から蓄積された15000点以上のアーカイブから素材を取り出し、モデルを季節ごとに復刻、再構築しています。


現代の姿:伝統を守りながら進化

ルイ・ファグランは伝統を守りつつ、時代の変化にも柔軟に対応してきました。2012年に旧アトリエを閉じた後も、パリ郊外の歴史ある家族経営のギヨシェ工房と連携し、彫金技術を持続させています。

ブランドの方向性は、「静かに語るエレガンス」。過度な装飾やブランド名の前面掲出ではなく、品格とクオリティで勝負するスタイルです。現在の経営陣のもと、ヴィンテージデザインやアーカイブモデルの復刻は毎シーズンの定番となっており、新しい世代にも支持されています。


経営とリーダーシップ:継承と革新

現在のオーナー、パスカル・ベルトランは、かつて Christian Dior におけるレイモンド・ゼーンハッカーの右腕として活動した経歴を持ちます。その経験を活かし、伝統とトレンドを調和させる経営戦略を展開しています。


コレクションの魅力:アイテムとストーリー

  • カフリンクス:ブランド創設期からの定番アイテム。代表的であるT‑Linkやバレットバック構造のカフリンクスは、多くのモデルで採用されており、ヴィンテージスタイルを再現するシリーズも豊富。
  • タイバー・タイクリップ:素材、彫金、クリスタル細工などにこだわったタイアクセサリーは、モダンな装いにもぴったり。
  • ブレスレット・ネックレス・リング:ヴィンテージ・スワロフスキーや半貴石を用いたユニセックスコレクションも展開。フランス国内外でオンライン販売を含め人気が拡大中。

ブランドの社会的評価と文化的意義

Louis Faglin はフランスの伝統産業を体現するブランドのひとつとして、フランス政府から「Entreprise du Patrimoine Vivant」(国家賛景となる職人技産業)にも匹敵する評価を受けています。長年にわたり培われた技術と価値観を守り続けることは、文化的・工芸的遺産の継承にも繋がっています。

また、彼らの手元には1900年代に蓄積された15,000点以上のアーカイブデザインとビンテージ素材があり、それを現代のアイテムに生かす姿勢も、高く評価されています。


なぜ今、Louis Faglin を選ぶのか

  • 歴史と信頼:125年以上にわたり一貫して品質とデザインを追求
  • 希少性と個性:アーカイブ活用とヴィンテージ素材によるユニークなデザイン
  • 職人技術の継承:ギヨシェ、彫金、石留めなど熟練の技術を継続
  • 手の届くラグジュアリー:競争力のある価格帯とオンライン直販へのシフト

展望と今後の展開

近年はオンラインショップと国際展開にも注力しており、特に日本やアジア市場でも注目を集めています。また、スウェーデンのデザイナー Anton Wormann(アントン・ヴォーマン)とのコラボレーションによる新たなコレクションも発表されました。今後もデザイナーとの協働、新素材の開発、限定モデルなどでブランドの魅力をさらに広げていくことが期待されます。


Louis Faglinのおすすめランキング

【1位】マドリガル ネックレス+ペンダント

マドリガル ネックレス+ペンダント
引用:https://jp.louisfaglin.com/products/madrigal-necklace-and-pendant

「マドリガル ネックレス+ペンダント」は、その名のとおり、繊細で豊かなハーモニーと芸術的な彫刻表現を想起させるジュエリーです。
シェブロンとゼブレのギョーシェ彫刻が施された24Kゴールドメッキのチェーンとペンダントがセットになっており、
ペンダントは大小2サイズからお選びいただけます。

¥30,800

【2位】マルキス リング

マルキス リング
引用:https://jp.louisfaglin.com/products/marquise-ring

マルキス リングは、スワロフスキークリスタルやルビー、サファイアなどの貴石を、印象的なマーキスカットであしらった洗練のジュエリー。艶やかな長方形のベースに、一石一石丁寧に配置されています。
マーキスカットは、ルイ15世の命により創られたとされ、愛人ポンパドゥール夫人の唇の形に由来すると伝えられています。
フランス語で“小舟”を意味する「ナヴェット(Navette)」とも呼ばれ、繊細なリングや華奢なデザインを好む方に特に支持されています。
素材は、925シルバーと24Kヴェルメイユの2種類をご用意しています。

¥33,000

【3位】ボエーム ブレスレット

引用:https://jp.louisfaglin.com/products/boheme-bracelet

ボエーム ブレスレットは、新たに登場したスマートカジュアル コレクションの中でもひときわ存在感を放つ主役アイテムです。その名が示すように、芸術的な自由と精神の豊かさを象徴しています。
「ボエーム」という言葉は、フランス語で“ボヘミアン”を意味し、19世紀パリの自由奔放な若き芸術家たちの生き様を描いたアンリ・ミュルジェールの小説、そしてジャコモ・プッチーニのオペラ『ラ・ボエーム』によって広く知られるようになりました。
このブレスレットは、カフスボタンによく用いられる“バレットバックファスナー”を留め具に採用したチェーンリンクスタイルで、かつてこの留め具の普及に貢献したルイ・ファグラン3代目オーナー、ルシアン・ファグランに捧げられたデザインです。
素材は925シルバーまたは24Kヴェルメイユからお選びいただけます。
サイズ選びの際は、サイズガイドのメジャーや定規を使って手首の周囲を測定してください。サイズは実寸に忠実に設計されていますので、中間サイズの場合はワンサイズ上をお選びいただくのがおすすめです。

¥40,700

まとめ

ルイ・ファグランは、フランスの職人技と時代を超えた美意識が融合した、唯一無二のアクセサリーブランドです。創業から125年以上にわたり受け継がれてきた技術とデザインは、シンプルでありながら奥深い存在感を放ちます。

静かに物語るようなエレガンスをまとい、素材と彫金に込められた歴史を楽しむ……そんなラグジュアリーを求める現代のモダンな紳士・淑女にとって、Louis Faglin は最適な選択となるでしょう。

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